2011/10/02

[A-014] Robert Palmer - Pride ('83)

わたしはビンボ…あ、いや、あまり興味が無いので有料放送と云うモノには一切加入していないのだが(笑)、現在スカパー!(の一部)が10月1日から10日まで十日間無料らしいので色々観ている。…しかし、これでもし契約して、元を取ろうと考えたらホントに一日中テレビを観てなきゃならんねえ…と、云うことで、契約は見送る。…ことにしておく(笑)。


[A-014] Robert Palmer - Pride ('83)



黒人もすなるソウルといふものを、白人もしてみむとてするなり、と云うことで始まったのが、『青い目のソウル=ブルー・アイド・ソウル』だ。その歴史は古い…と云うか、ロックそのものが黒人の(リズム・アンド)ブルースを白人が発展させたモノであるとも云えるので、ロックの成り立ちがそのままブルー・アイド・ソウル的なのかも知れない。

しかし、ブルー・アイド・ソウルを聴くと、ソウルとの間にはただ単にパフォーマーの人種以上の差異が有る様に思える。そしてそれは、ブルー・アイド・ソウルが根本に持ってる『オルタナティブ化』への構造が隠れている。

それは、アーティスト本人の『ニセモノ』としての自覚である。自分は黒人ではない、その事に対する或る意味『コンプレックス』が、『ネイティブな方法論』を意識的にしろ無意識的にしろ捨てさせ、音楽を『オルタナティブ化』してしまう。…まあ、有体に云えば、マトモにやっても勝てないと踏んでいるのだ。実もフタも無いが(笑)。

Robert Palmer (Vo, etc)は『ブルー・アイド・ソウル』と、その『オルタナ化』の代表格だ。このアルバムを聴けば、いきなり変態テクノ・カリプソが流れ出す(笑)。何もそこまでヒネらなくても…と思いながら聴き進めれば、変態テクノ・レゲエ、変態テクノ・ファンク、そして最後には変態テクノ・ヒンズー・ファンクが怒涛のフィナーレを飾る(笑)。正に『ブルー・アイド・ソウル』をコジらせてしまった最終形態である(笑)。

この後、彼はハード・ロック/ファンク路線のユニット『Power Station』やソロ『Riptide』でブレイクするが、それはもうソウルの要素の無い中に置かれた、ソウルフルなボーカルの『異質感』が逆に個性となった奇妙な音楽だった。

かのブルー・アイド・ソウル・デュオHall & OatesのDaryl Hallが、「オレの音楽をブルー・アイド・ソウルと呼ぶな。それは差別だ」と憤慨していたのをテレビで観た時、ああ、やっぱり気にしていたんだなあと得心したりもしたが(笑)、そう云えばRobert Palmerも『U.S.A. for Africa』のビデオについてBruce Springsteenの歌をクサしてMichael Jacksonを褒め称えていたのを覚えている。…事ほど左様に、そんなアーティスト達の『オトナ気』を無くさせる程の『コンプレックス』なんだろうなと推し量ってみたりもした。

2003年、彼の『青い目』は永遠に閉じられ、『魂』は天に昇って行ってしまった。合掌。


その他のアルバム

System - Sweat ('83)



エレクトロニクス担当の白人とソウル・ヴォーカル担当の黒人によるテクノ・ファンク・デュオの1st。『Pride』収録の『You are in My System』はこちらがオリジナル。

Daryl Hall - Soul Alone ('93)



ブルー・アイド・ソウル界では世界一有名なヒト(本人的には不服だろうが)の、実にソウルフルなアルバム。

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